ほぼ日、ご褒美

生きてるだけで素敵。だから日々ご褒美を*゜

実話怪談part.1『民宿』*暑くなってきたので、実話怪談なんていかがでしょう。

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今回ご紹介するのは『読む×ご褒美』

私、雨降りが実際に体験した夏にぴったりの実話怪談になります。

 

皆さんこんにちは。

“ご褒美提案人*雨降りソーダ”と申します。

暑くなってきたので、涼しくなる怪談のご褒美なんていかがでしょうか…。

 

私の体験した不思議な話を実話怪談としていますが、実際のところ現象は幻聴や幻覚かもしれません。

私は霊を信じてはいませんが、今回は実話怪談としてご紹介しますので『いる』『いない』の判断は皆様に委ねたいと思います。

それではご褒美提案人:雨降りソーダの実話怪談をお楽しみください。

 

実話怪談1話目『民宿』(怖さ★☆☆)

 

私が中学生だった頃の体験です。

 

私の中学校では姉妹校交流というものがあり、泊まりで他県の中学校に行き、交流をするという行事がありました。

そこで泊まったのが民宿でした。

 

2階建ての民宿は、1階が経営しているご家族の生活スペースと食事をとる広間やお風呂があり、2階は宿泊部屋になっています。

部屋は4~5人で1部屋を割り当てられ、私は角部屋に仲の良い友人4人と泊まることになりました。

切り盛りをしているご家族は優しくて素敵な方々で、料理も美味しく「良いところに当たったな」と思っていました。

 

1点を除いては。

 

とても素敵な宿だったのですが、私が割り当てられた部屋というのがちょっと変わっていて、ドアノブ形式のドアを開けると短い廊下があり、突き当りがトイレで左側は壁。

入って右側にはスリッパを脱ぐ用のちょっとした段差があり襖が閉まっています。

廊下といっても3歩くらいの短さでトイレがあり、壁と襖の距離は片手を広げたくらいの狭いスペースのものでした。

襖を開けると奥行きのある和室になっているのですが、ドアと襖に挟まれている廊下はどちらかを開けないと日中も真っ暗になってしまう、そんなお部屋でした。

 

若干の気持ち悪さを感じたので、「どんなお部屋だった?」と他の友人の部屋を訪ねてみると、ドアは入り口に一つだけ。

私たちの学校が貸し切っている状態だったので、全室まわって見ることができたのですが、やはりドアは入り口に一つ。

それも、ドアノブ形式の扉が一つで、私たちの部屋以外に横開きの襖はありませんでした。

 

不思議に思い、他の部屋の友人たちも呼んで見てもらうと「なんでこの部屋だけ襖があるの?」と首をかしげていましたが、せっかくのお泊りなので「トイレの音を気にする人もいるからその配慮なのかな」と良い方向に考えることにしました。

 

大きな広間で食事を取り、部屋に戻って友だちとトランプをして遊んだり、交代でお風呂に入ったり、明日の予定で盛り上がったりしていると、あっという間に就寝時間になります。

奥行きのある部屋だったので襖側から順に川の字に布団を敷き、寝る準備をしました。

夜になり、外が暗くなってきたこともあって、ふと話題は襖の話になります。

 

実は、部屋に友だちがそろった時点で襖は閉めていました。

「何となく気味が悪いから閉めておきたい」という意見が多数で夕方は本能的に襖を閉めていたのですが、「夜中にトイレに行きたくなったらどうしよう」という話になり

①気味が悪いから襖は閉めておく

②トイレに行きたくなったら誰でも良いから起こして襖の近くにいてもらう

このように約束事を決めて、布団に入る直前に交代でトイレに行き、スリッパをきっちりと揃えて、襖を閉めて電気を消して布団に入りました。

 

とはいえ、電気を消して布団に入るのですが次の日の交流会やプログラムが楽しみで、気持ちが高揚しておりなかなか眠れません。

友だちも同じだったようで、しばらく布団に入りながら雑談を楽しんでいました。

巡回の先生に「寝なさいね」などと言われながらも静かに雑談を楽しんでいると、時刻は12時を過ぎています。

 

「オールしようか」などと話していると、突然襖側、トイレのあたりから『ガタガタガタ…』奇妙な音がします。

 

「今変な音したよね?」と言いながらも雑談に花が咲いているので話を戻すのですが、しばらくすると

 

『ジャー・・・』

水を流す音がするのです。

 

「今のってトイレだよね…誰も入ってないよね?」

友だちと目を合わせながらトイレの方向を見ますが、閉まっている襖が見えるだけ。

目線を上に向けますが、2階建ての民宿の2階に泊まっているので、上の階はない。

 

「トイレって全ての部屋が繋がってるの?どこかの部屋で水を流したら音ってするの?」

とパニックになっている間にも『ガタガタガタ…ジャー…』

またしても変な音がした後にトイレを流す音が部屋に響く。

時計を見ると、時刻は夜中の1時を過ぎていました。

 

「今まで音がしてなかったのに、おかしいよね?」友だちが言います。

トランプをしている間、雑談をしている間。

気になる音はありませんでした。

煩くしていたから気にならなかったのかも、とも思いましたが、就寝時間からは布団に入って静かに雑談をしています。

今までしていなかった音に恐怖を感じ、襖から距離をとる形でみんなでまとまっていました。

 

体を寄せ合って震えている間にも、音がするペースは次第に短くなり

 

30分に1回

『ガタガタガタ…』

『ジャー…』

 

10分に1回

『ガタガタガタ…』

『ジャー…』

 

1分に1回

『ガタガタガタ…』

『ジャー…』

 

奇妙な音がしてからトイレの水を流す音は陽が昇りはじめるまで続きました。

私たちのグループは怖くてガタガタ震えて一睡をできず襖にも近づけずにいると、『ガチャ』という音がした後に襖が開きます。

 

朝の見回りに来た先生でした。

気がつくと時刻は起床時間の朝6時を過ぎています。

「みんな起きてるね」などと呑気に言っている先生に、夜中からずっと続いていた音について説明をすると「みんなでその話を作ったの?」笑って答える先生。

遅い時間まで先生たちで打ち合わせをしていたが、「そんな音は聞こえなかった」と話します。

 

思わぬ返答に信じてもらえていないと感じた私たちは、「本当なんです、昨日の夜からずっと襖の方からガタガタ音がなってて、トイレの水がジャーって流れるんです、どんどん音の間隔が短くなって怖くて寝れなかったんです」

 

各々がまくしたてるように伝えると一生懸命さが伝わったのか、先生の顔から徐々に笑顔が消えて、困惑した表情になっていました。

 

「なんで信じてくれないんですか?」

一人の子が尋ねると

 

「だってこれ、みんなでやったんでしょう?」

目線を下に向けて先生が言います。

 

先生は足元のトイレに繋がる廊下を見ていました。

何のことか分からずに、友だちと襖の方に近寄り、先生が見ているものへと目線を向けます。

 

そこには、トイレに向かって進む足跡のようにスリッパが並べてありました。

 

「なんで」と思いながらも記憶をたどります。

布団に入る前に順番でトイレに行き、たしかに段差部分にスリッパは並べて寝ています。

夜中は誰もトイレには行っていない、ドアを開ける音はしていないから誰も私たちの部屋のトイレは使用していません。

 

先生も疑いましたが、『ガチャ』と音がしてから襖を開けるまでの時間は短く、スリッパを並べるには時間が足りません。

疑う以前に朝来た先生は夜に見回りをしていた先生と同じ人で、見回りの際に「(スリッパ)綺麗にそろえて偉いね」と声をかけてくれています。

 

そこまで回想すると、「ああ、なるほど」と思いました。

先生は綺麗にそろっているスリッパを夜の巡回で見ていています。

それが朝来てみたら4足のスリッパが足跡のようにトイレに向かって置いてある。

だから先生は、「みんなでやったんでしょ?」と言っていたのです。

 

私たちでも、他の部屋の子でも、先生でもない。

 

では、誰がスリッパをトイレに向かって並べたのでしょうか・・・。 

一晩中なっていた「ガタガタ...ジャー....」この音は一体なんだったのでしょうか・・・。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は怖さレベル★☆☆の怪談をご紹介いたしました。

まだまだたくさんありますので、時々実話怪談のご褒美を載せたいと思います。

 

この「ほぼ日、ご褒美」ブログは

私の好きなもの、オススメなもの、興味のあるもので 

皆さんにも息抜きと癒やしの時間を提供できたらいいなと思い始めました。

 

色んなジャンルのご褒美を扱っていきますので

ご褒美を選ぶお手伝いができたら幸いです。

 

心が華やいだ時、心に雲がかかった時

晴れやかな気持ちの時、気持ちに色がなくなった時

 

いつでもふらっと立ち寄ってください。

今日も素敵な貴方にぴったりのご褒美がみつかりますように*゜

 

ご褒美提案人、雨降りソーダ

 

 

 

 

 

 

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