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健気で美しい『食中植物の世界』*不思議でユニークな特性と逞しい食虫植物から学ぶ7つの教訓

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今回ご紹介するのは『見る×読む×ご褒美』

虫も人も魅了する健気な食中植物になります。

 

皆さんこんにちは。

“ご褒美提案人*雨降りソーダ”と申します。

 

皆さんは食虫植物にどんなイメージを持っていますか?

私は大学時代に食虫植物に憧れ、育てていました。

というのも

「食べる・食べられる関係」食物連鎖というのですが・・・

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こういう生態系のピラミッドで、本来植物は虫に食べられる側にあたります。

しかしながら食虫植物は虫を食べる側(捕食する側)にいますよね。

 

その自然の摂理に反する力に憧れ、私はハードな大学時代を乗り越えるお共として食虫植物を育てていました。(※食虫植物は卒業と同時に引っ越したタイミングで次の世代に譲りました)

 

食虫植物の逆境に打ち勝つ順応性や健気に生きる姿からは、たくさんの学びがあります。

今回はその時に知った食虫植物の魅力と学んだ教訓をたっぷりとお届けしたいと思います。

 

前記事の多肉植物『ハオルチア』も可愛くておすすめです。

amefuri-soda.hatenadiary.jp

食虫植物とは?

食虫植物は、虫を惹きつけて捕食し、それを養分にして育つ植物のことです。

有名なものだと、ポケモンに出てくるウツボットのモチーフになった“ネペンテス(和名:ウツボカズラ)”や、触るとパクっと口を閉じる“ディオネア(和名:ハエトリグサ)があります。

 

食虫植物は、はじめから虫を捕食していたのではなく、痩せた土地に生えたことで栄養を補うために食虫機能を発達させてきました。

 

「なぜ栄養分が乏しい土地に生えたの?」と疑問に思いますよね。

これは他の植物と競り合った結果、痩せた土地で生きることを余儀なくされてしまったからと言われています。

そのため、基本的には植物なので光合成で育ちますが、不足する栄養分は虫を捕らえて補っていますよ。

 

他の植物に負けて痩せた土地しても、諦めずに生きる索を考える姿勢は格好いいですよね。

なので、食虫植物はゲームに出てくるような人間や動物を襲う恐ろしいものではなく、とっても健気でたくましい生き物になります。

 

それでは、食虫植物がどうやって虫を捕らえているのか見ていきましょう。

 

食虫植物の捕虫バリエーションは5種類

食虫植物は、大きくわけて5種類のタイプがいます。

  • 挟み込み式
  • 落とし穴式
  • 吸い込み式
  • 粘り着け式
  • 迷路誘導式

そして、食虫植物はこのように分類することができます。

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それぞれ捕獲の仕方が異なるので、簡単に説明をしながらご紹介していきます。

不思議でユニークな食虫植物の世界と食虫植物から学んだ教訓をお楽しみください。

挟み込み式*食虫植物

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まずは挟み込み式の食虫植物のご紹介です。

挟み込み式には、ムジナモやディオネアが当てはまります。

 

特徴と捕食のメカニズムは以下のとおりです。

  • 葉の中央に感覚毛と呼ばれるセンサーがあり、虫が触れると葉を閉じて捕まえる
  • 虫を捕らえたら、葉の内側にある腺毛から消化液を出し、消化&栄養を吸収 する

種類別に詳しく解説していきます。

 

挟み込み式食虫植物*ムジナモ

ムジナモは、ナデシコモウセンゴケ科ムジナモ属になります。

絶滅を危惧されている希少種で、明治時代に日本人の牧田富太郎さんが発見をしました。

 

食虫植物というと土に自生しているイメージですが、ムジナモは水生になります。

根は持たず、水草のように水面に浮かぶ植物です。

水中にいる小さな獲物が感覚毛にふれると、葉を閉じて捕食しますよ。

葉を閉じる速さは植物界でNO.1です。

 

他にも、ムジナモの花は「幻の花」と言われており、温度の高い夏の日中に1~2時間の短い間だけ、1回限りの花を咲かせます。

環境が整わなければ蕾が出ていても花が咲かないときもあるので、見ることができたらラッキーです。

 

教訓①『見えないだけで、咲いていないわけではない』

努力をしていない、成果が見えない、とムダに誰かを傷付ける人っていますよね。

当人は頑張っていないわけではなく、責める側が頑張っている瞬間を見逃しているだけ、そう思えると楽になります。

 

挟み込み式食虫植物*ディオネア(別名:ハエトリソウ、ハエジゴク)

ディオネアはナデシコモウセンゴケ科ハエトリグサ属になります。

馴染みのある食虫植物ですよね。

 

獲物が葉の中央に2回、もしくは2本以上の感覚毛に触れると葉を閉じます。

1回ではなく2回なのは、雨などで誤作動を起こさないために適応をしているからです。

指で触れて葉を閉じさせたくなりますが植物側もエネルギーを使うので、弱らせないために温かい目で見守りましょう。

 

捕食をすると1週間ほどで養分を搾り取り、また葉を開かせます。

開いたときに観察をすると、虫の殻部分であるキチン質の食べ残しが残っていることがあるので、捕食をした形跡をみることもできますよ。

 

教訓②『生きるためには適応も必要』

職場、学校、家庭、時代、生きていると様々なものが変化していきます。

誰かを変えるのではなく、自分が変わる(適応する)ことが大切なのですね。

 

落とし穴式*食虫植物

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次は落とし穴式の食虫植物です。

落とし穴式には、ネペンテスやサラセニアが当てはまります。

 

特徴と捕食のメカニズムは以下のとおりです。

  • 袋の内部に水が溜まっている
  • 袋の中に落ちた虫を消化&栄養を吸収する

種類別に詳しく解説していきます。

 

落とし穴式食虫植物*ネペンテス(別名:ウツボカズラ

ネペンテスは、ナデシコウツボカズラウツボカズラになります。

ポピュラーな食虫植物で、壺のような形が特徴です。

中を除くと消化液が入った水が溜まっていますよ。

 

蓋の裏側を触ってみるとツルツルとしているので、虫が滑って落ちやすいような仕組みになっています。

最近では、雨の日に避難してきた虫が蓋の裏に逃げ込むと、雨粒が蓋の表側にあたり、その反動で虫は袋の中に落ちるというメカニズムがわかってきているそうです。

 

溜まった水に虫が溺れて動かなくなると、消化液で溶かしながらゆっくりと吸収をしていきます。

ネペンテスは小さなアリから、ゴキブリまで様々な虫を捕まえます。

海外に自生している大きなネペンテスは、虫だけでなくカエルやネズミを捕まえることもあるそうです。

 

教訓③『緻密な罠と観察眼』

虫は雨が降ると流されないように葉の後ろに隠れます。

その習性を逆手に取った罠を仕掛けるとは、知性を感じる観察力です。

雨水を防ぐために蓋がついている、という説もありますが、雨のおかげで捕食の成功率もあがっているので、“昨日の敵は今日の友”にしている適応力も素晴らしいですね。

 

落とし穴式食虫植物*サラセニア(別名:ヘイシソウ)

サラセニアは、ナデシコ目サラセニア科サラセニア属になります。

ウツボカズラと入っているので、見た目も似ていますね。

細長い筒状のまっすぐ生えた葉が特徴的です。

 

蓋の部分には虫をおびき寄せる蜜腺があり、蜜に釣られた虫が集まってきます。

蓋や葉には下に生えた毛が備わっているので、虫は滑りやすくなり、袋におちる仕組みになっています。

1度中に落ちると、今度は内部に生えている毛が邪魔して上にあがれないので、虫はそのままゆっくりと吸収されていきますよ。

 

ネペンテス(ウツボカズラ)とのちがいは、袋の中の水にあります。

サラセニアも消化液を分泌していますが微量しか分泌しておらず、虫の分解はサラセニアに生息するバクテリアなどの細菌がしてくれます。

サラセニアは、虫が入りすぎると液体内の消化液(酸性)は微量のため、アルカリ性になり消化不良を起こします。

ところが、バクテリアアルカリ性で繁殖をするので、サラセニアに生息することで食事(分解)の手伝いしてくれるのです。

 

教訓④『自分のために誰かを頼ってもいい』

サラセニアとバクテリアは持ちつ持たれつの関係です。

頼る行為は遠慮を伴うものですが、誰かを頼ることがお互いの利益になることもあるのです。

自分だけでなんとかしようとするのではなく、ときには頼ることで生まれる成果に期待してみるのも悪くないですよ。

 

吸い込み式*食虫植物

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吸い込み式には、ウトリクラリアが当てはまります。

 

特徴と捕食のメカニズムは以下のとおりです。

  • 捕虫器官は水中や水を多く含んでいる地中にある
  • 入り口の弁に感覚毛があり、虫が触れると弁を開き水と一緒に虫を吸い込む
  • 虫を取り込むと弁を閉じて閉じ込め、消化&栄養を吸収する。

詳しく解説していきます。

 

吸い込み式食虫植物*ウトリクラリア 

ウトリクラリアは、シソ目タヌキモ科タヌキモ属になります。

陸生のミミカキグサ類水生のタヌキモ類に分けることができますよ。

こちらは陸生のミミカキグサ類にあたる、ウサギゴケです。

うさぎの耳に似た花が特徴的な可愛い種類ですよね。

 

陸生ですが、水分の多い湿地に住む岩生植物になります。

地下茎に捕虫嚢を伸ばし、ミジンコなどの小さなプランクトンを捕食しますよ。

 

捕食シーンを見ることはできませんが、可愛らしい花を咲かせながら地下では密やかに捕食をしている2面性にやられます。

こちらは水生のタヌキモ類にあたる、ノタヌキモです。

茎に捕虫嚢があり、ミジンコなどの小さな生物を捕食します。

 

浮遊性の水草なのでメダカの産卵床としても使えますよ。

メダカを捕食することはないので、水槽で一緒に育てると鮮やかで美しい仕上がりになります。

 

教訓⑤『見えないところで獲物を仕留める』

サギゴケは可憐な花の下で、ノタヌキモは鮮やかに浮遊しながら、捕食をしています。

涼しい顔をしているけれど、見えないところで必至に生きているのですね。

本当に賢い人はバカのふりが上手いといいますが、逆は難しいものです。

陰ながらの努力が、幅広い戦略に繋がるのだと思いました。

 

粘り着け式*食虫植物

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粘り着け式には、ピンギキュラやドロセラが当てはまります。

 

特徴と捕食のメカニズムは以下のとおりです。

  • 葉の表面に生えた腺毛から粘液が出ており、虫を粘着して捕らえる
  • 虫を捕らえたら、消化液を分泌して溶かし、栄養を吸収する

種類別に詳しく解説していきます。

 

粘り着け式食虫植物*ピンギキュラ(別名:ムシトリスミレ)

ピンギキュラは、シソ目タヌキモ科ムシトリスミレ属になります。

スミレに似た花を咲かせる可愛らしい食虫植物です。

 

捕食をするのは花の部分ではなく、葉の部分にある腺毛の粘液部分になります。

綺麗な花に目が行くので、こじんまりとした葉っぱに虫が粘着していてもあまり気にはなりません。

鉢を葉が少し隠れるくらいの深さにすると、捕食した虫が見えないので、スミレを育てているような見た目になりますよ。

 

教訓⑥『可憐な花には、棘がある』

先ほどのウサギゴケとは違って、ピンギキュラは捕食を見ることができます。

人間界において“なんでこんなに引っかかる人がいるのだろう”とニュースを見ながらしばしば思うことはありますが、仲間の虫が捕らえられているのに次々と集まっては粘りつけられていく虫を見て、なんだか納得がいきました。

気をつけたいものですね。

 

粘り着け式食虫植物*ドロセラ(別名:モウセンゴケ

ドロセラは、モウセンゴケモウセンゴケの食虫植物です。

虫を粘液で絡め取り、動けない状態にしてから、葉を巻き込んで消化&吸収をします。

 

ドロセラは腺毛の面積も広いので、粘液にふれやすい羽のある虫が捕まりやすいです。

小さなコバエから、小型のチョウやガも捕食します。

 

蝶というと、「可愛そう」という意見もありますよね。

しかしながら、ドロセラは他の植物との競争の少ない湿原の酸性度が高い土壌に住んでいます。

生きるためには、虫からリン酸や窒素化合物などの栄養を得なければならず、そのために適応した見た目にになっているのです。

 

教訓⑦『競争の少ない場所=楽ではない』

競争が少ないからといって、楽に生きられるわけではありません。

競争が少ない場所というのは他の生物も少ない場所のため、生き抜く工夫が必要なのですね。

食虫植物には考えさせられます。

 

迷路誘導式*食虫植物

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迷路誘導式には、ゲンリセアが当てはまります。

 

特徴と捕食のメカニズムは以下のとおりです。

  • 逆Y字型の管状の捕虫器を地下に伸ばす
  • 管は螺旋状になっており、開いている側面から微小生物が入ると内部構造に誘導されて上に進むことしかできなくなる
  • 奥に行くと取り込まれ、消化液で消化&吸収される

詳しく解説していきます。

 

迷路誘導式食虫植物*ゲンリセア

ゲンリセアは、シソ目タヌキモ科ゲンリセア属です。

迷路誘導はゲンセリア属だけが持つ、独特な捕食方法になります。

 

捕食をするのは小さな生物で、甲殻類や土壌のダニ、線虫などが当てはまります。

ゲンセリアが誘導をして生物をおびき寄せているのか、それとも偶然に迷い込んでいるのか、謎の多い食虫植物です。

 

ゲンセリアは唯一育てたことのない食虫植物なので教訓はありません。

しかしながら、『可能性を秘めた植物』であることは確かです。

ゲンセリアは迷路誘導式として分類されますが、ゲンセリアの周りには粘着された小昆虫もみられているそうです。

迷路誘導式でありながら粘り着け式も持ち合わせているのならば、食虫植物初の『二刀流』になりますね。

今後の研究結果が楽しみです。

 

まとめ

お気に入りの“ご褒美”には出会えましたか?

 

この「ほぼ日、ご褒美」ブログは

私の好きなもの、オススメなもの、興味のあるもので 

皆さんにも息抜きと癒やしの時間を提供できたらいいなと思い始めました。

 

色んなジャンルのご褒美を扱っていきますので

ご褒美を選ぶお手伝いができたら幸いです。

 

心が華やいだ時、心に雲がかかった時

晴れやかな気持ちの時、気持ちに色がなくなった時

 

いつでもふらっと立ち寄ってください。

今日も素敵な貴方にぴったりのご褒美がみつかりますように*゜

 

ご褒美提案人、雨降りソーダ

 

 

 

 

 

 

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