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実話怪談part.2『アパート』*怖さ★★☆

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今回ご紹介するのは『読む×ご褒美』

私、雨降りが実際に体験した実話怪談の第二弾になります。

 

皆さんこんにちは。

“ご褒美提案人*雨降りソーダ”と申します。

 

前回、実話怪談第一弾(★☆☆)を語らせて頂きました。

嬉しいスターやコメントをありがとうございます。

amefuri-soda.hatenadiary.jp

 

今回お話させていただくのは、大学時代に住んでいたアパートでの怪談になります。

旅行先や賃貸、自宅や人の家、人が住むところで不思議な体験をすることは多いです。

 

第一弾でもお伝えしましたが、私の体験した不思議な話を実話怪談としています。

しかしながら、実際のところ現象は幻聴や幻覚かもしれません。

私は霊を信じてはいませんが、いないとは言い切れない奇妙な話をご紹介しますので『いる』『いない』の判断は皆様に委ねたいと思います。

それではご褒美提案人:雨降りソーダの実話怪談をお楽しみください。

 

実話怪談2話目『アパート』怖さ★★☆

 

私が大学生だった頃の体験です。

 

私は大学時代、同じ大学に通う姉とアパートで暮らしていました。

アパートは3階建ての角部屋、間取りは2LDKで、和室と洋室にリビングとキッチンというお部屋でした。

キッチンが広めだったこともあり、姉がリビング、私は洋室を寝室として使用していました。

 

和室を寝室に選ばなかったのは、私も姉も「和室では寝たくない」と思ったからです。

姉も不思議な体験が多いのですが、和室は空気が重いとか、雰囲気が悪いとかはなく、ただ直感的に避けたくなるような何かを感じていました。

 

アパートを借りたのは、私が大学に入学をするタイミングになります。

私は実家から持ってきた荷物を解いたり、ベッドや棚を組み立てる作業を行っていました。

そして姉も前に住んでいた学生寮から引っ越しをする形だったので、タイミングを合わせて一緒に荷解きを行っていました。

 

この入居の段階から不思議な出来事が起きていたのを覚えています。

 

和室は荷物置きとして使用することになり、私は“ぬいぐるみ類”や小物を一旦和室の押し入れの中段に仕舞っていました。

仕舞うと言っても適当に並べて、ホコリが入らないように押し入れの扉を閉めるだけのものです。

先に自分の部屋のベッドを組み立てたり、片付いてから小物類を飾ろうと思っていました。

 

部屋が出来上がると、あとは部屋に飾るための“ぬいぐるみ類”や小物を並べるだけの状態になります。

先ほど押し入れに仕舞っていた小物類を取り出そうと開けると、なぜか綺麗に整頓されているのです。

 

それも、適当に置いてあったのにも関わらず全部がこちらを見ている形で。

 

あまりの気持ち悪さに一緒にいた姉を疑ったのですが、「何言ってるの?」と状況を把握していない様子でした。

「押し入れに入れてあったやつ、綺麗に並べてくれたんでしょ?」と聞くと、「いや、(押し入れは)開けてないよ」、という返事があり嘘をついている感じではありません。

 

その後も同じように部屋に飾っていた小物類の配置が変わっていることはありましたが、住んでいると慣れるものです。

数ヶ月経つと、気にならなくなりました。

 

そんなある日、休日にお昼寝をしていると突然金縛りにあいます。

金縛りはよくあう現象なので、“怖い”という感覚はありませんでした。

 

今まで試行錯誤をした中で、目線だけは唯一動くことがわかっていたので、「またか」と思いながらキョロキョロと辺りを見回します。

大抵は何も見えることはなく終るのですが、この日は和室に面している壁から女の子がスッと現れて、リビング側の壁へと消えていきました。

 

女の子は昔の風貌ではなく、割と今どきの服装で清楚めなワンピースに足は裸足、年は小学校高学年~中学生くらい。

髪は長くおろしており、顔立ちの整った可愛い女の子でした。

壁から出てきた時は驚きはしましたが、可愛らしい子だったので怖さは全くありません。

 

幽霊は透けていたり、足がなかったりすると言われますが、私に見える幽霊的なものは、生きている人が100%の実態だとすると90%くらい実態で、足はあります。

若干の違和感はあるけれど、大勢の人に混ざっていたら見分けがつきにくい、そういったイメージです。

 

金縛りがとけ、部屋を出るとリビングに姉がいました。

早速今あった出来事を話そうと思い、「今お昼寝してたら金縛りにあって・・・」と切り出すと、「ああ、女の子?」と言います。

 

たまに同じ幽霊的なものを見ることがあるので、確認のため情報は出さずに何を見たのか聞いてみました。

すると、「小学生くらいのワンピースを着た可愛い女の子がいるよね」と返ってきます。

小学何年生くらいか聞くと、「5・6年生くらい、(制服ではなく)私服だったからわからないけど中学生かも」という返事…。

 

私が見た女の子と同じでした。

 

ただ、一つだけ違うところがあり、姉が見た女の子は髪を後ろで束ね、ポニーテールにしていたそうです。

見た日が違ったこともあり、「おしゃれな子なんだね」という結論になったのですが、姉はまだ言いたいことがあるようで「実は・・・」と話し始めます。

 

「夢の話だから根拠はないんだけど」という前置きがあり、夢にも女の子が出てきた、と話します。

その夢というのが、同じ部屋なのに家具は全く違うもので、リビングに女の子がくつろいでいるところを客観的に傍観しているようなものだったと話します。

 

「不思議な夢だね、前に住んでいたのかな?」と話すと、「女の子はいるんだけど両親は見当たらなかったんだよね、働きに出ているのかもしれないけれど」と言います。

その後も女の子を見ることはあったのですが、私も姉も見るのは女の子だけで、その子の両親を見ることはありませんでした。

 

1年が過ぎると姉はアパートを出ることになり、私は一人暮らしになります。

 

 一人暮らしになってから、理由はわからないのですが金縛りの頻度が増えはじめました。

金縛りは疲れが関係しているとも言いますが、身体は特に変わった様子もなく、寝ようとすると金縛りにあう、そんな生活が続いていました。

 

金縛りには予兆があることもわかったので、予兆がきたら楽な姿勢をとり、じっと解けるのを待つ、という流れでやり過ごします。

無理に解こうとすると変に疲れたり頭痛に繋がるので、“ひたすら待って解けたら寝る”、という方法をとっていました。

 

ある夜のことです。

いつものように金縛りにあい、目だけは動くので天井を見上げながら解けるのを待っていました。

 

…ふと足元に違和感を感じます。

重いという感覚に似ているのですが、塊が乗っている重さではなくて水圧がかかっているような奇妙な重さを足元に感じました。

 

「なんだろう」と思い、目線を足元に向けると女の子が乗っています。

覆いかぶさるような形だったので表情はわかりませんでしたが、服装や体格、髪の長さで、“あの女の子”だということがわかりました。

「なんで足元に女の子がいるのだろう」と不思議に思いましたが、特になにかされるわけでもなかったので、時間が経つのを待っていました。

見える位置に時計があったので、女の子と時計を見比べていると10分ほどで金縛りは解け、それと同時に女の子もスッと消えます。

奇妙な感覚はありましたが怖さはなかったので、その日はそのまま眠りにつきました。

 

その日から、金縛りにあう度に女の子が少しずつ足元から顔の方へ近づいてくるようになりました。

 

だんだん表情がはっきりと見えるようになってくるのですが、可愛らしいと感じていた女の子の顔とは別物で、口角を吊り上げてニタァと不気味な笑みを浮かべています。

「ブツブツ…ブツブツ…」何かを言っているようなのですが、声が小さく聞き取れません。

 

今までは可愛い女の子と思っていたので怖さはありませんでしたが、その頃には女の子に対して恐怖しかありませんでした。

ただ、何かされるわけではなく、目を閉じて耐えているとフッと金縛りとともに女の子もいなくなるので、気味が悪いながらも眠ることはできました。

 

今ならすぐに引っ越しを決めるのですが、当時は大学を優先させたい気持ちが大きかったので、その選択肢はありませんでした。

怖いという感覚もありますが、睡眠時間は次の日の集中力に響きます。

金縛りは耐えていれば解けるので、女の子よりも睡眠を優先していました。

 

足元にいたのが、膝、太もも、腰、とあがってきて、お腹まできたときのことです。

 

声が聞こえるようになりました。

どうやら、「どっち?ねえ、どっち?」と女の子は言っているようです。

何のことかわからず、心のなかで「どっちと言われても・・・」と考えている間に金縛りは解け、女の子も一緒に消えます。

 

「次は胸の位置あたりまできてるのかな、どこまで来たら終わりなのかな…。」

大学の休憩時間に仲の良い友人にも相談をしたのですが、当然わかるはずもなく。

応急処置として友人の家に泊まったり、家に呼んで泊まってもらったりしていました。

友人が泊まりに来ている時は金縛りにはあいませんでした。

 

一人の時は、女の子を見ることが怖かったので、金縛りの予兆が来たら目を閉じて絶対に開けないようにして過ごしていました。

 

ある夜のこと。

いつものように金縛りの予兆がきたので、目を閉じて解けるのを待ちます。

目を閉じるようにしてから、時間を把握するために頭の中で音楽を流して(歌って)過ごすようにしていました。

 

大体フルで3曲~4曲流すと金縛りは解けていたのですが、この日はなかなか解けません。

 

5曲、6曲、7曲…

 

さすがにおかしいとは思いましたが、身体への重さは全くないので、精神的な疲れもあったことから、今までとは違って“疲れからくるタイプの金縛り”になったのだと思いました。

「疲れからくる金縛りも目は動くのかな?」と興味本位に思いながら、目を開けてみると女の子の顔がすぐ近くにありました。

 

「うわっ!!」と思って急いで目を閉じたのですが、その瞬間、肩にズシッとした重さを感じ、薄めで見ると両肩に女の子が手を置いているのが見えました。

 

「ねえ、どっち?」女の子は不気味に笑いながら聞いてきます。

目を閉じていたから見えていなかっただけで、金縛りにあう度に女の子はゆっくりとあがってきたようです。

罠だった、と思いながらも目を閉じて金縛りが解けるのを待ちました。

 

その間も

「ねえ、どっち?」

「ねえ、どっち?」

「ねえ、どっち?」

 

女の子の声が聞こえます。

口は動かないので、心のなかで「意味がわからない、私は何も出来ないから。本当に何もしてあげれないから。お願いだから消えて…」と言いながら耐えていました。

 

「ねえ、右と左どっち?」

 

・・・右と左?

質問が変わっていました。

目を開けていないので何を聞かれているのかはわかりませんでしたが、なぜか「どっちも大事」という言葉が頭に響いていました。

意味を理解しないまま、心のなかで「どっちも大事」とひたすら言っていると、フッと身体が軽くなり、金縛りが解けました。

 

それ以来、私は横になって寝ることが怖くなり、体育座りや机に伏すような形で眠ることで、金縛りが起きない環境をつくっていました。

効果があるのかはわかりませんが、この寝方だと金縛りにあうこともなく、女の子が現れることはありませんでした。

 

姉と一緒に暮らしていたのが大学1年生のとき。

大学2年生は一人暮らし。

そして、大学3年生のときに妹がアパートに引っ越してきました。

 

妹は今まで不思議な体験をしたことはなく、寝室も和室を選ぶような人です。

妹と一緒に暮らし始めてから、私は同じ部屋に人がいる安心感からベッドで寝ることにしました。

不思議なことに、妹が来てから金縛りにあうことも、女の子を見ることもありませんでした。

 

ここで思うことがあります。

姉と一緒にいたときは金縛りにあっても女の子が危害を加えてくることはありませんでした。

妹が引っ越してきてからも、危害は加えられていません。

 

女の子は私が一人になる瞬間を狙っていたのではないでしょうか。

 

そして一人、感謝をしたい人がいます。

「右か左か」聞かれたときに、とっさに「どっちも大事」という言葉が頭に流れてきたのですが、私は助けられたのだと思っています。

 

私は親友を病気でなくしているのですが、亡くなったときに、しばらく夢に出てきてくれていました。

その時の夢というのが、明晰夢のように夢だと自覚しているもので“夢という空間を借りて亡くなった親友と話をしている”、という感覚のものでした。

はじめて夢に出てきてくれた時、夢の中なのに夢だとわかっていて、夢の中なのに私は親友が亡くなったことを理解しているし、親友は自身が亡くなっていることを自覚していました。

 

私は親友の姿を見て、もう一度会えた嬉しさと眠りから醒めたらいなくなってしまう悲しさで、気づいたら泣いていました。

そんな私をみて、親友は優しく笑いながら「泣かないで。大丈夫だよ、そばにいるよ」と何度も背中をさすりながら言ってくれていたのを覚えています。

 

そんなこともあって、「どっちも大事」という言葉は親友が変わりに言ってくれていたのかなと思いました。

あの時、私は親友が助けてくれたので無事でしたが、適当に答えていたらと思うとゾッとします。

 

もし「右か左」選択を迫られた際には、「どっちも大事」と答えることをおすすめします。

どっちかを選んでしまっていたら何かを失ってしまうのかもしれません・・・。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回も怖さレベル★★☆の怪談をご紹介いたしました。

夏本番になるにつれて、怖さレベルをあげてお話ができたらと思います。

 

この「ほぼ日、ご褒美」ブログは

私の好きなもの、オススメなもの、興味のあるもので 

皆さんにも息抜きと癒やしの時間を提供できたらいいなと思い始めました。

 

色んなジャンルのご褒美を扱っていきますので

ご褒美を選ぶお手伝いができたら幸いです。

 

心が華やいだ時、心に雲がかかった時

晴れやかな気持ちの時、気持ちに色がなくなった時

 

いつでもふらっと立ち寄ってください。

今日も素敵な貴方にぴったりのご褒美がみつかりますように*゜

 

ご褒美提案人、雨降りソーダ

 

 

 

 

 

 

 

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